はまゆう第68号春華秋実はまゆう

「光陰矢のごとし」。もう年末、そして新年を迎えることとなりました。
時節柄、何かと飲む機会が多くなります。お酒が飲めない人にとっては厳しいし、また飲めたとしてもきれいに飲める人でないと苦労します。自分も不愉快な酒席を何度か経験した覚えがあります。皆さんも苦い酒を飲んだことがあると思います。
上手にお酒を飲める人は、酒を味方に相手といい距離感で親交を深めたり、気持ちを通わせたりすることが出来ます。仕事上、酒席を設けるということは、利害関係がからむことはやむを得ませんが、それ以外の部分で相手と共鳴したり、感じ合うことができれば一番いいと思います。
仕事を進めるうえで、酒は人間関係を円滑にする手段として有効ですが、諸刃の剣でもあります。気をつけなければいけないのは、酒がはいるとつい口が軽くなることです。
自分もまま「失敗した!」と反省することがあります。皆さんにもありがちなことではないでしょうか。
必要以上に酔って、失言失態を演じることで後日、大きなしこりを残すことになりかねません。酒席では余計なことは話さない。特に物事や捉え方が偏って独りよがりな判断で失言することは厳に慎まねばなりません。意外に難しいのが自分の言動だということです。

聞くところによると、故小渕首相は、要人と会談するときには必ず、事前に「べからず集を作っておくように」と命じ思わぬ失言をしないよう心がけていたということです。
これは失言が、場合によっては国益を無くす事態になるということがあるからです。
物事にはなにをするにも時があり、その時を間違えてはいけません。時と場所、言葉を選べば失言はなくなると思います。そして何事にも柔軟な思考と、偏りのないフラットな視点をもって総合的に判断できるかどうかが一番大事なことに思えます。
私たちも、仕事をする時、人と会う時、酒を飲む時、一人ひとりが事前に自分の「べからず集」を心に描いて、考動することが肝要ではないかと思います。

  君子は一言をもって知となし、
   一言をもって不知となす
    言は慎(つつし)まざるべからず
              ー論語ー