はまゆう第74号春華秋実はまゆう

コロナ感染を防ぐために、人と人の距離を一定に置く事を心がけるよういわれている。
習慣化されていないためにいろいろな場面でトラブルが生じていることを耳にする。
人は寄り添えば寄り添うほど不快を感じあうという心理があるという。ある有名な哲学者が比喩した寓話を、ある医師が「ヤマアラシのジレンマ」という言葉を用いて紹介している。

 「ある真冬の日、二匹のヤマアラシが嵐にあい、寒いのでお互いに体を寄せ合おうとしますが自分たちの棘で相手を刺してしまう。
そこで、今度は離れてみると寒くて耐えられなくなってしまう。試すことを繰り返すうちに二匹は最適な距離を見つけることができたという。」

 ところで、コロナワールドのなかで、ソーシャルディスタンスという対人関係を強いられて、誰もが不安を感じている今、せめて心のうちはお互いに棘をおさめて、最適な距離を見つけ、「ジレンマ」なく寄り添って過ごしていく努力が試されているのではないかと思うが…。

 環境や状況といった外の世界が、たとえ悪くなっても
  それはその人の進歩のための大きな要素である。
   つまり、人間は喜びの中からだけではなく
    苦しみや困難の中から多くを学んでいるということだ。
                          
                       J・アレン